HDD交換後などリカバリーが出来ない・失敗する原因と対処法
リカバリーとはメーカー製PCを初期化して、購入時の状態まで復元する事です。
初期化の中にもメーカー製PCの購入時点まで初期化する方法と、Windows7やWindows8等のOSが入っただけの状態へ初期化するOSクリーンインストールという方法もありますが、リカバリーが出来ない時はOSクリーンインストールも出来ない事が多いので、失敗するあらゆる原因と対処法につて解説します。
まずは次のチェック項目を順番に確認します。
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□光学ドライブが壊れている
DVDドライブ・Blu-rayドライブ等が故障しているとリカバリーディスクやOSインストールディスクが読み込めないため失敗します。
音楽CDや他のCDが正常に起動出来るか確認するか、外付けDVDドライブを購入してリカバリーに再挑戦してみましょう。
□リカバリーディスクやOSインストールディスクのデータが破損している
ディスク裏面に傷がついていたり埃がついていると初期化に必要なデータが正しく認識しない事があります。
傷がついていないにも関わらず途中で止まってしまったり初期化が始まらない場合には新しいOSインストールディスクの購入か修理ですが、インストールディスクは平均で2万円以上するので修理の方が安い場合があります。
□HDDが壊れている
リカバリー途中で画面が青くなったりフリーズして中断してしまう場合にはHDDが壊れている可能性が高いです。
他のHDDに交換してリカバリーを試すか修理となります。
□AFT・非AFTの問題でHDD交換後にリカバリーが出来ない・途中で止まる
HDDには大きさの違いである2.5インチと3.5インチ、規格の違いであるSATAとATAの他、セクタサイズの違いであるAFT(アドバンスド・フォーマット・テクノロジー)と非AFTの違いがあります。
PCにある程度詳しい方でもAFTや非AFTについては知らなかったと言う人も多いそうですが、HDD内にはプラッタというパーツがありプラッタ上で磁気データとしてデータが読み書きされます。
さらに、目視できるものではないですがセクタという区画があり、従来のHDDでは512バイトのセクタが主流でしたが、現在では大容量や高速化のために4096バイトのセクタサイズが主流となっています。
512バイトのセクタサイズで出来たHDDを非AFTと言い、4096バイトのセクタサイズで出来たHDDを非AFTと言いますが、非AFTHDDが搭載されたPCでは基本的に非AFTのHDDでしかリカバリーが出来ません。
しかし、AFTHDDが搭載されたPCでは非AFTのHDDに交換してもリカバリーできます。
HDD交換後にリカバリー出来ない場合は、非AFTからAFTのHDDに交換してしまっている可能性が高いので、解決方法としては新たに非AFTのHDDを購入する事が一番です。
簡単なAFTと非AFTの見分け方
コマンドプロンプトからAFT・非AFTを調べる
キーボードの[スタート]+[R]で"ファイル名を指定して実行"画面を出し、「cmd」と入力したら[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを同時に押してコマンドプロンプトを表示する。
「fsutil fsinfo ntfsinfo C:」と入力後[Enter]キーを押し、「物理セクターあたりのバイト数」が4096の場合はAFTHDDです。
Dドライブを調べたい時やEドライブを調べたい時には上記赤字の「C」の部分をDやEに変更するだけです。
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